歯科技工士とは

What is a Dental Technician?
歯科技工士とは

歯科技工士は、歯科医療の一端を担う医療技術専門職です。歯科医師の指示書にしたがって、入れ歯、歯の被せ物、歯の詰め物、矯正装置・インプラントの補綴物などの作成や加工、修理・メンテナンスを行います。
歯の形や色、口の大きさなどは患者さんごとに違うので、一人ひとりにぴったりと合うものを作成しなければならないため、高度で精密な制作技術と審美感覚を求められる職人のような面があります。
取り扱う歯科技工物には保険診療と自由診療の物が存在します。保険診療の場合は安価な代わりに材質などに制限があり、自由診療の場合はその制限がなくなる代わりに高額になり、高度な精密技工技術が求められます。

歯は一度失われると元に戻らないことから、それを補う歯科技工物があって治療が可能になります。歯科技工士は歯科医師や患者さんとのやりとりを交えながら、要望に合った技工物を製作します。さまざまな材料の特性を熟知し、精密さを求められる技工物を提供する技術はまさに職人技。歯科医療の根幹を支える仕事ともいえます。

歯科技工士は国家資格であり、歯科医師もしくは当職以外が歯科技工業務を行うことは法律で禁止されています。
「第4回歯科技工士の養成・確保に関する検討会」(平成30年11月19日)によると歯科技工士の就業先は、約7割が歯科技工所、残りの約3割は病院もしくは診療所となっています。
歯科技工所に就業している約7割の歯科技工士さんは、歯医者さんから技工物の依頼があり、技工物の制作をします。自由診療の場合、患者さん及び歯科医師からの要望により、直接歯科医院に伺い、歯の色や形を見たり歯科医師と共に治療計画を相談・カウンセリングを行います。

歯科医師は診療にかける時間が必要なため、歯科技工物を自ら作ることはできません。
必然的に歯科技工士さんが治療をする上で、とても重要になります。
約7割の歯科技工所に就業している歯科技工士さんは第3者の目で歯科医院および歯科医師を見ています。
患者さんのために制作される歯科技工物も歯科医師の技術が低ければ、満足のいく治療結果は望めません。
歯科技工士さんから歯科医院に対し、助言することもあれば取引をお断りする場合もあるのです。

このサイトでは、その歯科技工士さんからお勧めされる歯医者さんをご紹介しています。
厳しい目を持った、歯科技工士さんがお勧めしているということは、当然歯科治療の知識や技術も高く、その歯医者さんに従事しているスタッフのからもきめ細やかなサービスをしていると言っても過言ではありません。
歯科医療に従事し、第3者の目を持つ歯科技工士さんの貴重なご意見に耳を傾けてはいかがでしょうか。